特集
はじめてのヨーロッパ万年筆
「万年筆は数本持っているけど、ヨーロッパの万年筆ははじめてでちょっと心配…」
「万年筆ははじめてだけど、デザインが好きだからヨーロッパの万年筆がほしい!」
というあなた。
こちらのページではそんな方のために、ヨーロッパ文具の特徴と、選び方のコツをお教えします。
下のほうにおススメペンが載っていますので、そちらもご覧くださいね(定期的に更新します)。
ヨーロッパ万年筆の特徴
豊富なデザインと美しい装飾
なんといっても魅かれるのは、その豊富なデザイン!
日本の万年筆にはない大胆なデザインや色味がとても魅力的。
また、クリップやキャップリングなどの金具部分(装飾)のデザインも、日本では手に入らないものが多数あります。
ヨーロッパの万年筆は、日本のものと比べると生産数が少ないものも多いので、そのぶん凝った作りで装飾にコストをしっかりかけているものが多いんです。
▼ビスコンティ ヴァン・ゴッホシリーズ 自画像
イタリア万年筆の代表とも言えるビスコンティのベストセラー、
ヴァン・ゴッホシリーズは、特殊な製造技術でゴッホの名画の色彩を見事にペンに収めています。
まさに芸術の国イタリアの真骨頂!
▽ゴッホコレクションの商品ページはこちら
高品質の素材
ヨーロッパ万年筆のおすすめポイントのひとつが、これ。
レジンの質がとても高い!
高透明度・高密度で、高級感を出してくれる品質の高いレジンを使っています。
▼アウロラ オプティマ オー・ソレ・ミオ
アウロラの魅力は軸からペン先に至るまですべて自社生産にこだわるモノづくり。
アウロロイドと呼ばれるアクリル素材の透明感は
吸い込まれそうな美しさにあふれています!
▽アウロラ オプティマ オー・ソレ・ミオの商品ページはこちら
大振りなニブ(ペン先)
国産万年筆と比較すると、ニブが大きいものが多いです。
字幅も国産より太いですが、書き味も大胆な印象です。
また、高級なラインでも、スチールニブのバリエーションが豊富なのも特徴です。
▼ピナイダー アバター2019 アバロングリーン
近年芸術的なデザインと卓越したアイディアで話題となったイタリアブランド、ピナイダー。
大振りのスチール製ペン先の書き味は柔らかくとっても滑らか!
▽ピナイダー アバター2019の商品ページはこちら
少し重め&太めな軸
ものにもよりけり万年筆ですが、重量や全体の大きさが大きいものが多いです。
個人差もありますが、ペンの重さが30gを超えてくると手に重さを感じてきます。
余分な筆圧のいらない万年筆では、重さはメリットにもなります。
自重でもってペンを滑らせられるので非常に気持ちがいい!
また軸径(Φで表されます)も太めのラインアップが豊富です。太めの軸は
手にしっかり馴染み長時間の筆記で疲れを感じにくいと言われます。
▼スティピュラ エトルリア マグニフィカ ミエレセルバーティコ
フィレンツェに拠点を置くスティピュラは、ニブまで自社工房で作りあげる堅実なものづくりに定評があります。
こちらのペンは最大軸径約1.58cmの太軸ながらバランスの良さが際立ち、
女性のお客様からも好評いただいています。
▽スティピュラ エトルリア マグニフィカ ミエレセルバーティコの商品ページはこちら
▼レオナルド モーメントゼロ ハワイブルー
ナポリの新進ブランド、レオナルドの人気シリーズ、モーメントゼロは
最大直径15.3mmの太めの軸を持ち、フィット感に優れます。
さらに一回り大きなモーメントゼログランデもラインアップ、好みで選べるのもうれしい!
▽レオナルド モーメントゼロ の商品ページはこちら
ヨーロッパ文具を買うときに気を付けるポイント
書き味や、個体差の少なさ、万人に使いやすい万年筆を生産する日本の万年筆と違い、
ヨーロッパ万年筆は、品質はもちろんのことデザインや存在感を意識したものが多く、
そのコンセプトからしてまったく違うものです。
選ぶときも独特のポイントがありますので、ご説明しますね。
大きさ
前述したように、国産万年筆よりもおおぶりな軸が多いですので、どれくらいの長さや重さなのかは事前にチェックしましょう。
ご自身の使っているペンがあれば、比較してみると想像が付きやすいです。
Il Duomoの商品ページでは、できる限りペンの長さや重さのデータを掲載していますので、ご参照ください。
アウロラのモデルごとの比較
吸入式、互換性
インクの方式は、コンバーター式なのか、カートリッジしか入らないのか。 日本のカートリッジは互換性がありませんので、よ~く注意してください。
ピストン吸入式にもヨーロッパ万年筆にはいろんなタイプがあるので、 各ブランドの創意工夫が楽しめるのも楽しいですね!
レオナルドのコンバーター方式万年筆
ニブ(ペン先)
ニブの素材には大まかにわけてゴールドとスチールとがあり、さらにゴールドは14Kまたは18Kにわかれます。
ゴールドの方が価格は高くなりますが、その分丁寧なつくりで安心感があります。
スチールも近年では柔らかいあたりのものが増えていて、ゴールドかスチールかは決して優劣ではありません。
スチールニブは1~3、4万円台、ゴールドニブは4、5万円台~ぐらいになるので、
気に入ったデザインと予算から検討されてみるのもいいと思います。
モンテグラッパのスチールニブ
文字幅
文字幅も、国産万年筆とまったく違います。1段階、あるいは2段階太めなことが多いので、気を付けましょう!
基本的には国産Fの幅が欲しい場合、EFを買えばOKです。どうしても極細がほしい、ということであれば、文字幅調整に出すのも手です。近隣でペンクリニックが開催された時などに調整士さんに相談してみてください。
文字幅の一例
軸の柄の個体差
ヨーロッパ万年筆では、軸の柄に個体差が生じることがよくあります。
緻密なところを見る日本人の国民性とちがい、ヨーロッパでは全体を俯瞰して見て「美しい」ことが重要です。
若干の個体差も、美の一部として見てもらえると、ヨーロッパ万年筆を楽しむ幅も広がるのかなと思います。

いかがでしたか?
まだ選ぶのに迷ってしまう、という方のために
Il Duomoがはじめてのヨーロッパ万年筆におすすめしたい
ペンを集めてみました!
以下にあげたペンたちは、このような観点から選んでいます。
①品質、書き味の点でも安定していて、使い勝手が良い
②デザインがヨーロッパ万年筆らしい、色味が美しい
③万年筆がはじめての方でも扱いやすい
また、ペン選びのご相談も承っていますので、お問い合わせフォーム、またはラインでおともだち申請してお問い合わせください!